2012年11月7日水曜日

和の香りの歴史【壱】

昨日、京王百貨店聖蹟桜ヶ丘での講座終了後、
地下鉄を利用して地上に出たら、あまりの靄に
何が起きたのだ???とビックリした今井麻美子
です(笑)。

そして、お陰様で和の香りゆすらのサイトも
無事に復旧いたしました。
皆様にはご迷惑をおかけいたしましたこと、
心からお詫び申し上げます。

さて、先日、『香』という文字は、この文字の
時点で、その存在を刻んでいたことをブログで
書きましたが、日本の史実上では、いつ頃、登場
してくるのかと言うのが本日のお話。

最初の記載は日本書紀。
(最近の研究で、日本初期に書かれていることの
中には、どうも事実ではないことが沢山ある~、
と言われてるようですね。)

この日本書記の中で、西暦595年に淡路島に香木が
漂着し、朝廷に献上したという記載が残っています。
(聖徳太子の頃、飛鳥時代です。その昔、593年は
ゴクミのおっさん摂政に、とか覚えました。)

この香木が流れ着いた、というのは、事実のよう
です。が、それより先の西暦538年の仏教伝来時に、
香りは伝わっている、とも言われています。
香りは仏に捧げるものの一つとして使われていま
したが、仏教においてはあまりにも普通のことで、
特に記録していないため、らしいです。

下のリンクはウィキペディアに掲出されている
東京国立博物館蔵の鎌倉時代に描かれた玄奘三蔵像
の画像です。重要文化財で~す。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Xuanzang_w.jpg

この画像をご覧頂くとわかるのですが、頭の上の
黒い傘のような部分から、金色の小さなものが
下がっています。なんだと思います~?

な、なんと、『香炉』なのです!彼はありがたい
経典を運ぶために香炉を掲げ、常に香りを薫き、
その香りで道を浄めながら、歩き続けたそうです。

決して自分のために、ではなく・・・。
(ゴダイゴの『ガンダーラ』が頭の中でエンドレスです。) 

それでは、自分のための香りを作り出すのは
いつ頃からなのかというと、そのきっかけと
なるのは、苦難の末、渡来を果たした鑑真和上。
漢方薬の調合とともに、『香りを作る』ということ
を伝えるのです。身体を直すのは漢方薬、そうでは
なく恋の病的な、感じの時などにこっそり使用する
のに使っていた模様~!
キャッ!

媚薬的な意味合いとでもいいましょうかね。ウフ!

そして、漢方薬で使われているものが香原料として
使用されるのは、この歴史的背景があるからなのです。

ただ、飛鳥・天平文化は、仏教文化が主流の時代。
まだまだ香りは自分自身の演出のためではないのです。

これが変化するのは、平安時代の国風文化に入って
から・・・。

それよりももっと以前は?という疑問もありますよね。
歴史的に記録がある訳ではありませんが、例えば山には
神様がいるというお話。これは、山に入るとその自然の
香りに人は癒され、そのことから神様がいるのではない
か、という考えをする人がその昔に現れたのではないか
とも考えられる、というお話を伺ったことがあります。
(もちろん、山が御神体というのは、それだけではなく、
もっと違う自然の力もあるのかもしれません。)

ただ、古来の人々も自然にある香りを感じ、大切に
していたのだと思うのです。

歴史は常に勝者の記録。だから、自然とともに育まれ
てきた古代からの香りの記憶はあったのだろう、と
私は思っています。

平安時代へと続く・・・。


Music: "As time goes by" - Bryan Ferry

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