急に寒くなりましたね。台風の影響
なのでしょうか。ちゃーみーにはもう
これ以上は張り切らないでほしいです。
さて、塗香。「ずこう」と読みます。
塗装は「とそう」だから、「とこう」
ですか?とよく聞かれるのですが、
「ずこう」です。伝わった当時、
「塗」の音がそう聞こえたからだった
りするのかしら。
出展中「これは何ですか?」と一番よく
聞かれる、和の香りの中でも知られて
いないアイテムの一つだと思います。
ご存知の方は、大体お遍路や写経を
されている方が大半。最近はそれでも
結構、広まってきている印象ですね。
塗香が知られていないのは、一番の
ユーザーがお坊さんで、日常的に
目にするものではないからかなと思い
ます。本来は、仏様の前に出る自分の
身を浄めるために掌につける香り。
たまに御堂に上がる前に、つけてくだ
さいと置いてあったりするのはお浄め
のためなので、是非つけてくださいね!
下の写真は塗香入れに入った塗香の
写真、本当に粉末。蓋を開けた状態
なのですが、中に粉が入っているの
わかります???
因みに使用する際はここは開けず、
上部に刺さっている突起のところ
が外れますので、その突起を外し
て七味を出すみたいに塗香を振り
出します。写真の中央の部分を
外すのは中身を入れる時だけです
のでご注意くださいね!
基本、掌につけます。掌につけ、
その手を袈裟で拭くというかつける
ところもあります。日常においては
服につけるのはあまりお勧めいたし
ません。万が一、シミになったりし
てもあれですし。
使う分量ですが、出し過ぎには
ご注意を!液体やクリーム状では
なく粉末です。粉は体にしみこまず、
ただただ、こぼれ落ちてしまうので。
塗香は宗派によってつけ方が違ったり、
使用するしないがあったり色々で。なか
なか面白いです。それぞれの宗派の
説明他はここでは割愛させて頂きます。
ご興味ございましたら、ぜひ!講座に
お越しくださいね!!
余談ですが、鎌倉時代は仏教的側面
から見ると、日本の宗教革命に近い位
のことがあったと聞きました。香りと水
のありようから見る限りですが、私の
中ではここで大きな神仏習合の変化も
起きたのではないかなと思っております。
江戸時代もそうですが、幕府が朝廷
から遠い方が面白い変化が起きやす
いのでしょうか。
塗香は粉末なので、液体の香りとは
違い揮発性が極めて低いのがGood!
なポイント。周囲に香りも拡散しにくく、
自分だけの気分転換にとても便利なの
です。特にイラっとした時とかお勧め。
お寺でのお参り時には、仏教は香りで
お浄めですし、そもそもお坊さんも使わ
れている塗香。お水を使わずに塗香を
つければOKです。
神社の場合、基本はお水で手を洗いま
すが、私はなんとなく大丈夫なのではな
いかと思っています。その理由の一つに、
以前のブログでも書いた「香」の文字が
持つ意味。これを考えたら、そんな気が
するのです。
ただ、正式参拝の場合は、現代の作法
での正式にが大事なことですから、
お水できちんとがよろしいかと思い
ます。
https://wanoka-sinkokyu.blogspot.com/2012/10/blog-post_25.html
外出時、お坊さんの所作で塗香をつける
と儀式っぽく見えてしまうので、気分転換
で使いたい一般ピープルはかなり怪しく
見えてしまう可能性大です。ご注意を~!
普通に掌につけて香りを聞いて、深呼吸
だけでいいと思います!それだけでも
かなり気分が変わると思います。
もちろんお洒落で使って頂くこともOK。
香りが微細なので、自分だけの秘かな
お洒落。
お仕事上、多くの人に会ったり、見えない
存在にも会ったりする方もいらっしゃるかと。
感じる方は様々なので。そういう時は掌だけ
ではなく、足首や背守のあたり、百会につけ
るのもお勧めです。いずれも少量で大丈夫
です。
が、これは私のオリジナルの香りの場合での
お話です。他社さんでの購入商品については、
合成香料が入っているので、ゆすらのと同じ
ように使えるのかと言ったら違いますので。
このあたりの内容は 塗香に塩???【2】
に続きます。
ゆらすかおり 今井麻美子が綴る香りの記憶。それは、香木・沈香、白檀と漢方薬でも使用される香原料で創る物語。 香りを創ることを、五感で感じイメージし、表現する一つのアートと考え活動しています。そんな中での発見やつぶやき、活動のお知らせなどのブログです。
2018年9月27日木曜日
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