2013年2月6日水曜日

オセンコウノコトイロイロ ソノイチ

また、雪?!とびっくりな明日の
天気予報。今、まだそんなに寒く
ないような気もするのですが・・・。

交通機関は既に本数を減らすとの
ニュースでも報じられておりますが。
朝の通勤時は、大変ですね。

アシタハ、ユキンナンダネ

と、片仮名で書いてみると、何やら
子供が雪で楽しく遊んでいるような
感じがして。それだけで、日本語は
すごいな、って思ってしまうのです。

さて、本日は江戸時代に入る前に、
お線香について。

お線香は、練香や匂い袋と比べ
たら、格段に歴史は浅く。
始まりは江戸時代前後頃と考えら
れております。

ただ、お線香の製造の伝わり方に
ついては、江戸時代に五島一官と
いう中国出身の帰化された方が
伝えたいう説と、大阪で1575年に
小西弥十郎という方が作ったという
記録の両方がありまして、現在でも、
諸説紛々です。
(江戸幕府開府:1603年)

当時、新しい知識が入ってくる経路が
違っただけで、両方とも同じタイミング
で始めたのではなかろうか、と私は
思っています。

最初のお線香は、竹芯香(ちくしんこう)
と呼ばれる物で、竹の芯にお香を塗り
固めてあるものでした。花火とかアジア
で使用されているお線香を思い浮かべ
て頂けたらと思います。

それが途中で進化して、押し出して
作る今の形状へと変わっていきます。

戦後、香水香と呼ばれるお線香が
発売されるようになり、香りへの
イメージも徐々に変わっていきます。

そして、インセンスという英単語が
持つ香りの楽しみ方へと世界的に
大きく動くのが、LOVE & PEACE
1960~70代のヒッピームーブメント
の時代が大きく関与してきます。

ビートルズやストーンズがこぞって
インドへ行き、西洋とは違う様々な
文化に触れてきます。
時代はサイケデリック真っ盛り。
エミリオプッチのあの柄だって、
相当にぐるんぐるんしてますよね。

まさに、サイケ、です。

インドで体験している様々の中で、
お香が出す煙の動きというのに、
心地よさを感じ、そして、香りが
持つ何かにリラックスをしていた
のかもしれません。だからこそ、
あの時の彼らにグッと来たのかも
しれません。

その後、本人達の帰国する際、
お香を持ち帰り、あの世界的な
アーティストが使っているのです
から、あ~っという間に世界中に
広まりというのが、他国での動き
のようです。

日本の若者へは逆輸入ですね。
比較的年配の方々から伺うのが、
お客様がお見えの前には、お仏壇
にお線香を上げ、いい香りを部屋
に薫いておくということをされて
いたということ。

お部屋の香りとしてお線香を楽しむ
というのは、それ以前から日本は
していた訳ですが、この逆輸入に
よって、一気にお洒落な習慣の一つ
へと変化をなす訳ですね~。

日本はこういうの多いです(笑)。
もっと本来持つ日本文化の
素晴らしさを感じてもらいたいなぁ
と思います。
日本の文化は、ある意味で大人の
文化ですからね!わかりにくい
ところが多分にあるし、時間を
かけないと見えてこないとか。
香り創りで時間がかかるところ
と言えば、寝かせた方が香りが
よくなるとかでしょうか。
ただ、使用する香木が生まれて
くるまでに要する時間は、相当
なものかと。

さて、ソノイチなので、続きはあり
ますよ~。ソノニでは、どのように
作るのかなどなどです。

~続く~

Music:"50 Words For Snow" - Kate Bush

0 件のコメント:

コメントを投稿

第12回 香りの彩時記【 香進】が始まりました!

パレスサイドビル1Fの毎日文化センターの近くを歩いていると、何となく感じられるいい匂いの季節になりました。 今年も毎日文化センター和の香り講座の受講生による作品展が始まりました。 今回の参加者は2名ですが、それぞれの作品への思いが見えてきます。 作品展タイトルの「香進(こうしん)...