2015年3月8日日曜日

なぜ、創香家という言葉を創ったのか

創香家という肩書を使うよう
なってから、かれこれ3年
なりますでしょうか。

和の香りについては香司と
いう言葉が古くからあり、
その肩書使用しておりま
したが、全ての方が香りを
生み出している訳ではない
ようにも思い・・・。
また、香りを作る時には
和洋問わずに調香という
言葉が元々ありますが、
調えてるのではないんだ
なぁと思ったりしていて。

私自身は、香りを創るという
ことにこだわりがあるため、
なんとか差別化出来る言葉は
ないかなと、ずっと考えており
ました。

香りは人それぞれに感じ方も
違います。その人それぞれに、
その人だけの香りの物語がある
と思っています。
オーダーメイドで香りを創る
時に必要なキーワードを頂く
ために、質問をさせて頂くの
は、そのためです。

とは言っても、この質問。
定型がある訳ではなくて、
その時々、その方によって
全く異なっているようで。
でも、私なりにその人を知る
のに必要なことを聞いている
みたいですね。その時に頭に
思いついたことを聞いている
ので、こればかはどうにも
なりません。

だからこそ、この
「香りを創る」
ということにこだわっている
のです。

現在、販売している匂い袋の
香りの種類が27種にも及ん
でいるのはそのためです。
実際に他所で販売している数を
入れたら、倍近くになるのでは
ないかなと思います。

(追記:倍どころではなかったです。
オーダーメイドや雲助師匠の香り、
落語の噺、とりさん達の香りや
講座によっては、その場でその人
香りを創っており、これらの
カウントを忘れてましたので、
匂い袋の香りだけでも軽く500
以上にはなっているかと。もっと
多いかもな。)

匂い袋は通常のお店だと香りの
種類はほぼほぼなく、あっても
3種類程度ではないかと思います。

でも、香りの好みは様々。香水
だとあんなに種類があるのに、
なぜ?という思いもあります。

多くの方に和の香りを楽しんで
頂きたい。だから「香りを創る」
という思いをそのまま肩書きに
しようと創ったのが、創香家と
いう肩書きなのです。そして、
香りを作るではなく、創ると
いう言葉を使っているのも、
新たに生みだしているからこその
創るなのです。

香りには形がありません。
でも、千年以上も前から、人は
その香りを通じて、様々なことを
表現してきています。香りを使う
だけではなく、遊ぶこともして
きていました。

香りでの表現。難しそうな気が
するかもしれませんが、だから
こそ創るなのです。

そして、これは日本人の繊細で
柔軟で自由な精神性があるから
こそ遊びへと昇華したのだと
思っています。香りで遊んで
いるのは日本だけですから。

日常からふと離れて、思いこみを
外したら、意外と簡単に違う世界を
感じることは出来ると思うのです。

以前、大阪でSORAXNIWA梅田に
出演させて頂いた際、お洒落番長
と信じて疑わないパーソナリティの
オリーブさんから創香家という
言葉についてご質問頂いた際にも、
「自分で創りました~」とご説明、
「女装家と同じね~」と。

そう、くどいですが、そもそも
創香という言葉は昔からある
二字熟語ではないと思います
私、自分で創りましたから。

でも、その言葉には、私が思う
香りへの想いがいっぱいに
詰まっているのです。
だからこそ、それを肩書きに
しているのです。

そんな香りを、多くの人に
楽しんで頂けたらと思っており
ます。

でも、香りがメインなのでは
ありません。

主役は香りを使う「あなた」
なのです。

香りはふんわりと優しく主役を
包み込み、何かしらのお役に
立てればいいなと思うのです。

香りで幸せを感じてもらう、
気持ちのリセットになる、
気分転換、お洒落、自分の演出、
なんでもです。

香りを使う方が主役なのです。
香りは脇役なのです!
使う人を素敵にサポートする
道具の一つです。

楽しんでご使用頂けたら、本当に
何よりなのです!

そんな想いがこもっているのが
和の香りゆすらの香りです。

そして、ゆすらの香りは「なぜ、
自然の物しか使ってないのか?」
は、また、今度~。

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