2015年8月2日日曜日

暁斎とうらめしやとかき氷

猛暑な8月の幕開け、いかがお過ごし
でしょうか。

先日、銀座の三徳堂の台湾産の
マンゴーを1個使用しての2000円!
のかき氷にトライしました。
夢はあっという間に儚く消えます。
だって、かき氷。早く食べなかったら
溶けちまいます・・・。

とても、とても美味しかったんですよ。
本当に。ただ、ただ、ただですね、
やはりこのお値段ですから、あっという
間に消えてしまうのではなく、パフェ
とかの方がいいかな~。なんて。

それにしても最近のかき氷は全体的に
お高めですので、これだけ暑いなら、
安くて頭痛くなるやつでもいいとか
思ってしまう訳です。はい(笑)。

この暑い中、ここで行かねば、いつ行く
のだという決死の覚悟で(笑)、

『画鬼暁斎』
@三菱一号館美術館
http://mimt.jp/kyosai/

『うらめしや~、冥途のみやげ』
東京藝術大学大学美術館
http://www.tokyo-np.co.jp/event/urameshiya/

に行ってきました。この移動の合間にこの、
かき氷が入った訳です(笑)。暑いのでお店も
混んでて、思いの外、お時間がかかり、実は
閉館時間に間に合うのかとかなり焦ったと
いうね。

暁斎にはやられました。ポスター含め
「狂ってたのは、俺か、時代か?」という
コピーがありますが、時代じゃないよ、
あんただよ、と自信を持ってお答えしたいと
思います。

何がすごいって、春画があったのですが、
え~と、春画がすごいんじゃないですよ!
多少、アクロバティックな状態の構図だった
のですが、その下図を見て、平伏しました。
骨格から描いているのです。要は骸骨状態
から肉づけしていってるんです。この追及
されたリアリズム。そして、その後にいった
うらめしやでも暁斎の作品があり、どこにも
ない幽霊がを描きたいという思いがあった
そうですが、妻の遺体を目の前にスケッチを
しての作品でした。
確かに他の幽霊がとは違うのです。妙に
生々しい、でも、生きていない。生と死の
存在と言うか、なんというか。違う意味で
の畏怖を感じた訳です。

この2枚を見て、この人の中の狂を感じ。
この狂を持つからこその天才なんだと。
この狂こそが、何かを生み出す力なのかも
しれない、なんて思ったりもしました。

他の作品もそれぞれとてもよかったです。
妖怪好きなんで、そっち系のは面白くて
いいですねぇ。妖怪は笑えるところがいい
です。

うらめしや~の松園の作品が9月にならない
見れないので、まだまだ暑そうとは言え、
静岡出展がすぐにあるので、見に行ける
かなぁ。

女性が幽霊に描かれやすいのは、髪の毛を
使ったりしての演出効果があるし、はかなさ
美しさがあるからだと思いましたよ。
男性の幽霊では絵にならんとですよ(笑)。
うらみの美というのもあるようですが。

ただ、絵によっては昔と変わり果ててしまった
ことから、この絵になってしまったのかと思わ
れるものもあって、見ててもせつなさ一杯。

一つ気になったのは、還魂香という絵。検索
したら美の壺File99でも取り上げられていました。
https://www.nhk.or.jp/tsubo/arc-20080822.html

お香とともにの絵なのですが、なぜか芥子の
花っぽいものも描かれており。愛する者を呼び
出すための香りと一緒に、なぜ、芥子の花?
ここで色々と書いちゃうとあれなんで、講座の
にでもお話したいとおもいます。
色んな意味で六条の御息所を思い出しました。
私なりの説もありまして~。

圓朝コレクションということで、実際にご自身の
愛用品なども並んでいて、落語ファンには
たまらんだろうなぁ、なんて思いながら見たり
もしておりました。

春信好きなので、間もなく終わってしまう三井
記念館での展示とオークラで始まる秘蔵の
名品が見れるというのにも行かねば!と暑い
夏に熱い時間帯に出ない方法はないものかと
思いあぐねる訳です。

そんなこんなで、明日からの一週間も
暑さにめげずに頑張ってまいりましょ~!








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