2016年12月15日木曜日

満月の空 雅楽盤渉調の香り【壱】

昨夜の満月。とても美しい空でした。
乱視なので、10年以上前に乱視用
メガネを作ったのですが、使用せず
放置していたのを取り出して、メガネ
越しで見たら、あまりの美しさに
驚愕しました。そして、流星群を
見た気がいたしております。多分、
流れ星だと思うのです・・・。
が、やはり日常ではメガネは使いません。
 
さて、目白庭園にて行われた
『満月の空 雅楽盤渉調を聴く』での
香りについてです。

ご来場の皆様、ありがとうござい
ました。素敵な時間を過ごして頂け
ていたら何よりです! 

コンサートの内容はとても素晴らしく、
雅楽の楽器から奏でられる音の
面白さや美しさが広がっており
ました。

一部、写真をアップします。
こちらは表門。時代劇感が増して
きて、ワクワクします。











お茶室『赤鳥庵』を池の東屋から撮影。
暗くなっているので、灯りが池にも映り
美しいです。もう少し暗くなってから、
満月も映っていたようです。












龍笛奏者の中村香奈子さんによる
床の間に飾られた室礼の飾り
『運盛(うんもり)』。お野菜です。
















『運盛』アップ。二股人参は
どこで見つけたのでしょうか











琵琶の華子さん、リハ中。










 
さて、香り。あらかじめ曲を聞き、
当日の流れなどから4種類を創香。
本来は冬がテーマなので、雅楽
では冬の調べである盤渉調は
水、北、冬、黒がテーマになって
いたりするそうで、このあたりを
盛り込もうと思っていたのですが、
黒と言えば黒方ではつまらないし、
せっかくの満月が見えてこないな
と思い、全く違う方向から考えた
香りになりました。
 
黒方は源氏物語の中にも登場して
くる六種の薫き物の中の一つです。
黒の文字が使われているのは、
玄人好みの調香であることから
本来は玄に方(調香の意味)で玄方で
あったのが、途中で書き間違えから
なのか伝言ゲームミスなのかで黒方
になったと言われてます。

別の説では、冬に用いられる香りで、
冬を表す方角は北であり、聖獣は
玄武、色は黒であることから黒方
になったというのもあります。

定説は玄人好みの説の方ですが、
後述の内容だとまさにこの雅楽の
盤渉調の音ともリンクするなと
思っています。

香りの話の際に、この話ををしなく
てはと思っていたのに、時間なくて
すみません。
 
六種の薫き物については、また、
改めて。

4種類の香りのそれぞれのイメージは
【弐】にて!

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